中庭のある家

中庭からビルトインガレージが見えます。

こちらの住宅の土地を見に行くと
道路に対してどこも傾斜していました

そこにガレージを作るというのが難易度マックスでした。
やりがいどころか、ハイプレッシャーすぎます

 

傾斜を利用してスキップフロアを作りました

リビングとダイニングも立体的につながり

中庭を見ることができます

内部のインテリアは迷路のような場所もできました。

内部は漆喰塗でヒノキの壁材や桜の無垢材などを使いました。

高低差のある敷地の設計

愛知県の高低差のある敷地に建つ住宅で

敷地を購入するまでいくつかプランを作りました。

建築する敷地に決定するまで他の敷地にもプランを作り、

模型を作るなどして検討をしました。

敷地は建築協定のあるエリアで

高さの制限や北側からの距離が定められていました。

特に2階のボリュームまで壁面後退が指定されていたので

セットバックするなどのボリューム検討を必要としました。

内部空間については外から想像しにくい間取りを要望されていました。

建て主は以前設計した住宅の画像をインターネットで検索して

設計事務所へ電話を頂いて設計を依頼していただいたので、

外からどうなっているか分からない間取りというのがコンセプトになっていました。

外観は箱型にしながら内部空間はスキップフロアにして

設計事務所ならではの面白みをつけるのと

収納スペースや天井の高さなどの実用性を加えていきました。

ダイニングとリビングは2段の階段でスキップフロアになっており、

1階と2階の間に蔵収納を設けることでリビングの天井を半階高くすることができました。

インテリアは間接照明などを使いシンプルだけどデザイン性が感じられるようにしました。

リビングに接する畳コーナーは小上がりにして

畳の下を引き出し収納にしています。

リビングには学習コーナーカウンターをつくり

子供の成長にあわせて、お絵かきや宿題のできるスペースをつくりました。

 

天井の高いリビング

吹き抜け

大きなホール、吹き抜けのリビングは希少価値があります。

何もおかなくても大空間はその迫力でデザインをすることができます。

すっきりとシンプルで吹き抜けのあるリビングはありそうでないものです。

容積が広ければそれだけ空調も必要、勇気のある決断だとは思います。

特に戸建ではそれが可能になります。

マンションではまず大空間で2層吹き抜けのホールはありません
あったとしても戸建ほどの大空間はなかなかできないものです。

戸建なら玄関もリビングもダイニングも大きなホールにすることができます。

大きな空間は希少なデザインなのです。

スキップフロア

建築雑誌や写真ではスキップフロアはよく見かけます。

リビングとダイニングが半階ずれていたり
1メートルぐらいの段差が部屋の中であったり
魅力的なのにつくりかたが分かりにくい手法です。

プロに任せればすぐ出来そうなものですが
平地でスキップフロアを作る為には
段差を生じる為の工夫が必要になります。

平面図では極めて分かりにくいので
断面図で計画をしていきます。

スキップフロア

吹き抜けを作りながら段差を生じる方法
駐車場など天井高さの低い部分を作りながら
段差を設計していく方法
そして傾斜地を利用してスキップする方法です。

スキップフロアの作りやすい敷地条件というのがありますが
何もないところに立体的な仕掛けをする為には
断面図を描いて、立体的な思考をしていきましょう。