曲線コーナー変形敷地に建つ住宅

こちらの住宅は洋瓦を載せた外観になります。
外壁は塗り壁で人間の手の加わったあたたかさがあります。

外観は曲線のある角地ということもあり
その曲線にあわせた平面形状になりました。

輸入サッシの樹脂サッシを発注したのですが
なかなかこれが現場の進捗にそぐわず
苦労をすることになりました。

それ以来、あまり輸入サッシが好きではなくなり
まれにしか使わなくなりました。

外部のドアや窓の一部は木製でつくりました。

内部のドアは無垢材で統一していきました。

内装は思いでつくりとコストダウンを兼ねて
タナクリームをセルフビルドで塗ることにしました。

設計事務所のアルバイトの大学生の友達も動員して
建て主を含めて5人ぐらいで塗りましたが
人が違うとタッチが変わるので最初はどうなることやらと思いましたが
乾燥するとさほど目立たなく合格点の仕上がりになりました。

これから、セルフで塗る方へ
意外と大丈夫なものですよ(想像より疲れますけど)

内装の床は無垢材を使用していたので
温かみもあって窓の雰囲気にもマッチできたと思います。

そして意外に難産だったのがキッチンです。

カウンターの石材やコーラー社のシンクや水栓
ビルトインコンロや本体部分に至るまで
発注が別だったのであわせるのにも細心の注意が必要でした。
一部、下地の穴あけなどが合わずやり直しもありました。

キッチンに無垢材のカウンターをつけて
配膳と食事もスムーズになるように配慮しました。

本棚を吹き抜けの手すり壁にして一石二鳥のインテリア

一般的に手摺といえば、壁手摺や
スチール手摺、ガラス手摺などがあります。

住宅の場合少しでも収納を増やしたいために
いろいろ工夫していくと壁に収納を埋め込みたくなります。

そこで手摺も収納にしてみましょう。

 

集成材やMDFなどで棚やカウンターをつくったり
既製品の棚を埋め込むのもよいでしょう。

吹き抜けなどがある場合は吹き抜けとの境の壁を
低めの高さの収納棚にします。

これだけでもかなりの収納量が増えます。

扉はオープンであれば少しはコストの縮小になります。

扉をつければインテリア的にはすっきりするでしょう。

ロールスクリーンなどで目隠しするのもひとつの方法です。

吹き抜けがない場合は階段の手摺部分を壁収納にします。

文庫本や、コミック程度の奥行きの棚であれば
奥行きが著しく増えるということもないので
現在の間取りのまま棚を作ることもできます。

棚の見積もりが高すぎるときはニッチ(くぼみ)だけを
数箇所設けるだけでもちょっとした物も収められます。

吹き抜けのインテリア

個室から吹き抜けに窓を取ることで
コミュニケーションを誘発します。

木パネル 内装

個室を2階に配置する例は間取り上良く見られます。
個室にこもってしまうとどうしてもコミュニケーションがとれず
家族のつながりが薄いような気がする。
そうした場合リビングの吹き抜けと個室を窓でつなぐ、

リビング 吹き抜け

立体的にとなりにあるような感覚でプランする方法があります。
個室の壁についている窓をあけると
リビングを上から見下ろせるようにする配置にすることで
上下に分かれている感覚から、
隣に部屋がある近さに感じられるようにします。

無垢フローリングで温かみのあるインテリアをつくる

杉 無垢フローリング

やさしい家作りを目指すときに
健康に良い素材の選択が気になるところです。

主に床と壁の素材は目に触れるので
触ってやさしい素材を選ぶのが近道でしょう。

無垢フローリングの場合、杉やパイン材、桧、メープル、ウォールナットなど
樹種によって風合いが変わってきます。

素材をそのまま活かして無塗装で仕上げる場合汚れや耐久性が気になります
そうした場合健康に配慮したリボス等の植物性の塗料を使用します。

木目など木の色がそのまま感じられるので
どのような雰囲気になるのか、あらかじめサンプルや
ショールーム、写真などでチェックしましょう。

壁材はクロスでも珪藻土クロスなど特殊な素材もあります。

本物の塗り壁にも珪藻土や漆喰、エコに配慮した材料も多種多様です。

塗り壁を施工する場合はひずみや振動に弱い素材なので
下地の処理や構造体をしっかり計画・施工します。

無垢の木製カウンターを製材所で確認する

建築雑誌を見てこの無垢材でカウンターをつくりたい
でも予算が高いのだろうかと心配になります。

コストに見合った材料選びをすれば心配ありません。

思ったような金額に納まる可能性があるので
まずは設計士や工務店に相談してみましょう。

そしてあきらめずに、設計士と木材やさんへ行きましょう
きっとのぞみの木材がまっています。

無垢カウンター

無垢の木製カウンターを製材所で確認する

無垢のカウンターは高級感があって
味わいも深いので自然志向の住宅をつくるばあい
非常にデザイン性のあうアイテムになります。

色や木目は樹種が違えばまったく違いますし
同じ樹種でも木目で大分印象が変わります。

木目や色などは直接製材所の倉庫を確認するのが
一番わかりやすい方法なのでお薦めです。

無垢材