住宅の内部にファミリーライブラリーをつくる

廊下は部屋と部屋をつなぐ通路だけに考えると
多少もったいない感じがします。
そこで壁面を本棚や収納にしてしまう発想をしてみます。

まずは本棚を埋め込んで見ます。

本棚に囲まれるとかなりの圧迫感があるので
通路の片側だけ収納棚にしたり、
棚の上に窓を設けて光を取り入れたりします。

吹き抜けの手すりを本棚にして本棚の上は開放すると
開放感がありさらに収納力もアップします。

この場合家具で作ってしまう方法と
簡易的に棚板のみをダボレールなどで
固定する方法があります。

本棚の間から外へ出ることのできるプランや
廊下を少し広めにとって座り込むことができる
そんなゆとりのあるプランニングをつくることで
長い目で見れば生活にゆとりができて
自分に還元されると考えてよいのではないでしょうか。

トイレに間接照明をつけて癒しのスペースにする

トイレというのは1日に数回使う場所になります。

キッチンやお風呂よりもむしろ使用頻度が高いスペースです。

なのにあまりインテリアにこだわらなかったり、
ただトイレとしての機能だけのものがほとんどです。

トイレはもっと心を落ち着かせる場所であったり
リフレッシュする場所であれば精神状態も良くなるものです。

トイレで重要な要望のひとつに収納があります。
そして必ずつけなければいけないのが照明です。

そこで収納と間接照明を組み合わせれば
癒しのスペースと機能面で2度おいしいということになります。

トイレの壁に収納ボックスをつけて
扉を開けるとトイレットペーパーを入れられるようにします。

そのときに蓋の裏側にLEDの照明を仕込むだけで
間接照明になります。

LEDのテープライトなどは安価なものですので
直ぐにでもできるインテリアのアイデアになります。

本棚を吹き抜けの手すり壁にして一石二鳥のインテリア

一般的に手摺といえば、壁手摺や
スチール手摺、ガラス手摺などがあります。

住宅の場合少しでも収納を増やしたいために
いろいろ工夫していくと壁に収納を埋め込みたくなります。

そこで手摺も収納にしてみましょう。

 

集成材やMDFなどで棚やカウンターをつくったり
既製品の棚を埋め込むのもよいでしょう。

吹き抜けなどがある場合は吹き抜けとの境の壁を
低めの高さの収納棚にします。

これだけでもかなりの収納量が増えます。

扉はオープンであれば少しはコストの縮小になります。

扉をつければインテリア的にはすっきりするでしょう。

ロールスクリーンなどで目隠しするのもひとつの方法です。

吹き抜けがない場合は階段の手摺部分を壁収納にします。

文庫本や、コミック程度の奥行きの棚であれば
奥行きが著しく増えるということもないので
現在の間取りのまま棚を作ることもできます。

棚の見積もりが高すぎるときはニッチ(くぼみ)だけを
数箇所設けるだけでもちょっとした物も収められます。

ウォークインクロゼットの中にアクセサリー用のガラス棚をつくる

参考の施工事例はウォークインクロゼット内部のガラス棚です。

この棚はアクセサリーを陳列するための棚で
可動棚になっています。

設計段階では合板にポリ白の白い棚の予定でした。
現場でガラスに変更したのですが

コストはほとんど変わりませんでした。

アクセサリーを載せるだけという軽さのせいもあると思います。

棚の上部からダウンライトで照明を当てて
ガラス付近がぼんやり明るくなるようにしています。

何の変哲もないウォークインクロゼットだったものが
ガラスの棚と照明だけでおしゃれなスペースに見えました。

変更してよかったなといったところです。

さすがに重いものを乗せるようにはできてはいませんが
小物をおく棚としてウォークインクロゼットの中だけでなく
他の場所でもつくることができたなあといった感じです。

玄関にベンチ収納をつくる

玄関にベンチを兼ねた収納を作ってみます。
木の雰囲気を生かしてナチュラルな箱を
テラコッタタイルの玄関床にあわせて見ます。
木の塗装はリボスなどの自然塗装を施して汚れ対策します。

ベンチの高さにするのは、
腰をかけて靴を履くのに便利なためで、
とくにブーツなどを履く場合は便利でしょう。

靴を履くのに使わないのであれば
ベンチの上に飾り付けをして
インテリアアイテムなどを置いてもよいでしょう。

ペットのためのグッズを入れたり
サッカーボールやグローブを入れる場所にしたり、

屋外で使うものを玄関ですぐ取り出せるようにするには
便利な収納スペースになります。

クロゼットの中を可動収納にする

クロゼットの中にはたいていの場合
ハンガーパイプが設置されていて
枕棚と呼ばれている棚がその上についている。

途中の段に棚がほしかったり
ハンガーパイプをもう少し下にしたいなど
個人によって棚やハンガーパイプの数や
位置などの要望は異なる。

すべての要望に近づけるためには
棚が動くようにしておく
ハンガーパイプが動くようにしておくことができる。

ハンガーパイプも追加して増やせば
二段にすることも可能で
高さも自分で調節することが可能
横にあるレールがダボレールとよばれるもので
それにハンガーパイプを動かすことができる
専用の金具をとりつける。
(ハンガーはスリーナインシマノ社 999シマノ ハンガーで検索であります)

棚も同じサイズを数枚増やすことで
クロゼットの中を細かく仕切ることが可能
限られたスペースを最大に活用する収納術です。

収納の通気をドアでとる

収納内に湿気がこもってカビなどが生えたらいやですよね。

空気がこもる対策としては通気するに限りますが
収納内に窓を開けるのは中のものが日焼けしそうでできないことがあります。

ウォークインクロゼットや納戸では窓つける方法もありますが
奥行きの浅い収納では収納扉を通気性のよいもlのにします。

木製のルーバードアは既製品でも販売されており
独特の風合いがあるのでインテリアとしても利用できます。

室内からの自然な空気が収納内に流通するので
カビなどを防ぐ効果があるでしょう。

ただしほこりなどの対策にはならないので
クロゼット内の洋服への誇り対策も必要です。

家の中に目隠しの塀をつくる

家の中に塀ですって?
別にブロック塀をつくろうというのじゃありません。
2Mや1.5M程度の目隠し塀を作ってそのうしろにスペースを設ければ
そこは収納になります。壁はギャラリーになります。
TV掛けとしても有効でしょう。

パーテション程度だと何か置き家具のようで
雑然とした感じになりますが、
壁で立ち上げるとインテリアの一部としてかなり
空間が変化するものになります。
コート、帽子、すぐ使いたいものでなんでも裏側にしまいます。
すぐ取り出せるし見えないというのが嬉しいですね。

ロフト階段を収納にする

収納 ロフト階段

ロフトへの階段を収納棚やパソコンデスクにしてみました。

ロフトへの階段は木製やアルミのはしごが良く見られます。

少しそっけないな、もう一工夫欲しいな
そう思ったらデザインしてみましょう。

比較的簡単なのが木製の階段をデザインする事
スチールの梯子にして色を塗ってもおもしろいです。

さらに実用的なデザインすると
収納付の階段をデザインしちゃう事
特注家具がそのまま階段になるイメージです。

完成のときちょっと達成感があります。

ありそうであまり見ませんからね
昔の民家なんかでありそうですが雑誌でしか見ませんね。

実際作ると確かに少し登りにくいような気はします。

でも見た目に楽しいですね。使えますしお薦めです。

ニッチで収納をつくる

壁に穴を開ければそこは収納になります。

ニッチ 施工事例

住宅の壁にニッチとよばれる掘り込んだ飾り棚を
付ける例はよく見られます。

ニッチを本棚として利用したり
歯ブラシやコップを入れるスペースにしたり
携帯電話や目覚まし時計を置くスペースもほしいです。

玄関にはキーボックスもほしいです。

ダイレクトメールやハガキ置き場も欲しいですね。
ファーストフードの景品のおもちゃも増える一方です。

わざわざ棚板や家具を買うまでもなく氾濫する小物たち
テーブルやカウンターを綺麗に作っても
その上を覆い隠してしまいはしないでしょうか?

壁に穴を開けるだけで小物は綺麗に納まります。

階段の踊り場にベンチ収納

階段 踊り場

階段の踊り場にベンチをつけてみます。

安全上の理由から階段の踊り場を階段の
ほぼ中間地点などに配置するプランも多いかと思います。

でも階段を上り下りする以外に使わないスペースになります。

少しでも空間を利用したい場合スペースを狭くするのではなく
少しだけ踊り場を大きくしてベンチを付けてみましょう。

踊り場は使わない場所ではなく
腰をかけてくつろぐ場所へはや変わりします。

スペースをどんどん狭くしていくのではなく
一見無駄なスペースを追加することで
利用価値を高めていくことも注文住宅の一つの手法です。

ベンチをさらに収納として利用するアイデアプラスしたり
フックをつけて洋服をかけるなどの工夫も便利です。

シューズクローク

シューズクローク

シューズクロークはたくさん靴が入ります。

靴箱や下足棚などの言葉はよく耳にしますが
シューズクロークという言葉はあまり耳にしません。

玄関の近くに配置する靴用の納戸のようなものですが
思った以上に収納力を発揮します。

納戸の壁一杯に可動棚を配置して収納することが可能で
棚以外の部分もゴルフバックなどが置けます。

ブーツなども収納しやすく自由度があり使い勝手がよいのので
棚をあらかじめ作ってもよいし、
コストがあわなければスペースだけ作って棚を購入してもよいでしょう。

利用者の評判は良いようです。

そしてなによりも上手に使っていただけるのが喜びです。

トイレ収納

トイレ収納

トイレの収納をつけるのを忘れてませんか?

トイレの収納がほしい場合はきちんと設計者に伝えましょう。

スペースがあまりない場合は壁や上部に設けます。

手洗い器とセットでつくるのもよいでしょう。

トイレットペーパーなどをストックしておくのに便利です。
棚一枚でも便利になります。

トイレ 手洗い器

洗面所やキッチンの収納は気を使うのに
意外におろそかになりがちなトイレ収納
予算の増額を伝えられてたじろいではいけません

毎日使うスペースのグレードアップですから
バス並に予算を使っても良い場所なのですから
発想を転換してトイレに気を使ってもうがんばりです。

洗面台 鏡

洗面所を全面鏡にすると広く見えます。

洗面・脱衣室が広ければよいなと思っても
全体の大きさと予算を考えたら大きさは限られてしまうことも多いはず
限られたスペース内で洗面を広く見せる方法があります。

鏡を大きく取る方法です。

 洗面台 人気
天井近く2Mぐらいまで高くして巾も大きなものにします。
鏡の写りこみ効果で部屋が広がったようにみえます。
フラットな鏡の方がより壁のように感じられるのでお勧めですが
収納量が必要な場合は鏡の後を収納のタイプの収納鏡にします。
カウンターの上から鏡にしてしまえば
かなりの広がりが得られます。
水が心配であればカウンタ上10cmぐらいをタイルなどに仕上げて
鏡がぬれないようにしてもよいでしょう。
注文住宅ならでわのオリジナル洗面台をつくってみましょう。

キッチン 収納

キッチンカウンターの下にマガジン収納を設けてみます。

アイランドキッチン

新聞やDM広告、フリーペーパーをはじめ雑誌類
インターネットが普及した今でも紙媒体のメディアはなくならないものです。

そしてこのペーパー類はダイニングやリビングのインテリアを
著しく変えてしまうことにもなります。

望んで買った雑誌はともかく捨てがたい手紙類などは
昔から片付かない元になっていることも多いのです。

キッチンカウンター タイル

そこで、ダイニングやリビングにちょっとした収納を設けて
上手に隠してしまったり効率よく収納します。

ダイニングの対面キッチンの壁などは比較的あいてることあり
収納を増やす場所としては最適でしょう。

またすぐしまえる位置というのも嬉しいことです。

生活空間に最も近い場所に収納を増やすことで
すっきりとしたインテリアが実現します。

リビング収納

視線を広げるインテリアデザイン
欄間の考え方を現代に生かす。

天井付近にスリットを設けると部屋が広く見えます。
昔の住宅では襖の上に欄間がありました。
様々な模様や格子など、定番のアイテムでした。

近年ではデザインやファッションの移り変わりもあって
装飾的な欄間は姿を消しつつあるようです。

リビング インテリア

見た目はともかく、扉の上や壁の上が開いている
スペースが繋がったように感じることは
部屋が広く見えるアイテムになるので
欄間の考え方をモダンにアレンジして見ましょう。

垂直の壁を上のほうだけ途切れることで
横に広がったような錯覚を起こします。

実際につなげて視覚的に広くするとさらに広がりを持ちます。

私の場合通風を兼ねて、住宅の内部の空気の循環を促す
循環装置的な役割で使うこともあります。

空気や光ののよどみをなくすることで爽快な空間を作る為です。
昔の建築パーツに学ぶところは多いものです。

リビングの収納も壁面の空きスペースにちょっと設けると
かなり部屋が片付くので便利なアイテムです。

たたみ下収納をつくる

今回は段差の下に引き出し収納をつける例の紹介

たたみ下収納 引き出し収納

たたみコーナーやスキップフロアを設計した場合
段差の部分を利用して収納を作ることも可能になります。

引き出しはキャスターをつけることで
奥行きのあるものも製作が可能になるので
大幅な収納力のアップになります。

大きな木の箱の下に椅子のキャスターや
扉に使う戸車のようなものが付いているイメージです。

キャスターが自由に動くと横の板にこすれて出し入れしにくいので
キャスターはあまり自由に動かないタイプが良いと思います。

キャスター部分の下にあらかじめレールをつけておくと
スムーズに引き出しが出し入れできるようになります。

引き出し表面だけ壁の色に合わせれば目立ちにくくなります。

普段は目立たない場所にたくさんのものをしまいこんでみましょう。

ロフト収納

ロフトは同じ面積で2倍楽しめる

作り付けベッド

子供部屋などにロフトがあるのがあこがれても
新築のときについていないと後からは付けにくいものです。

最初から親がロフトを作っておいてくれないと
なかなか手に入れることができないスペースということになります。

ロフト収納

ベッドや趣味のスペースにするロフトや
収納スペースとしてのロフトなど
用途はその都度変えられるのであって損はないアイテムです。

階段もアルミはしごや木のはしごのタイプ
普通の階段で登るタイプのロフト
小さく細いコンパクト階段で登るタイプのロフトがあります。

ロフト

はしごより階段の方が登りやすく評判は良いのですが
限られたスペースの中では階段を取れない場合もあります。

はしごにする場合でも取り外すことのできる軽いものや
固定のタイプなどさまざまな選択肢があるので
詳細打ち合わせが必要になります。

ダイニングに作り付けの収納を作る

ダイニング 収納

ダイニングに収納スペースを作り付けで増やしてみます。

住宅の壁に置き家具で収納をつけるのも良いのですが
注文住宅の場合は作り付けで家具を配置すると
長い目で見ると部屋を綺麗な状態に維持するのに役立ちます

最近では既製品の壁収納も多数見られますが
壁に固定することで部屋が雑然としない効果があります

作り付け家具の場合、掃除機などの大きなものも
あらかじめ収納場所を設定することも可能になり
より自分の生活スタイルに合わせた場所へ
使いやすい場所へ物を入れておくことが可能になります

奥まった場所ではなくすぐ出し入れできる場所につくるのがポイントです

場合によっては壁一面を引き戸や開き戸にして
壁を収納化することでさらにインテリアをモダンに仕上げることもできます。

壁面収納の実例

壁面収納

壁面収納と一口に言ってもさまざまな方法があります。

壁一面を全て収納にする方法。
それを扉で隠す方法もあります。

コスト重視でいくなら壁にニッチのような穴をあけて
オープン収納にします。

棚板をダボレールで必要数設ければ本棚としても機能します。

石膏ボード下地ではなく合板下地にするか
補強下地があればある程度の重量にも耐えることができます。

扉で隠す仕様にすれば部屋もすっきりと納まります。

収納は多くあっても邪魔にはならないので
インテリアをすっきりとまとめる為に
工夫して増やしておきましょう。