和室 おしゃれ

和室のマジック、垂れ壁は板の間を作らなくてもつくれる。

和室 インテリア

スペースの関係で床の間をあきらめても
空間に床の間のような雰囲気を作ることは可能です。

現在でこそ床の間を半間とか1間の幅間取りして
しっかりとしたスペースを確保する和室は多いのですが
京都の茶室や昔の書院などは
工夫して床の間らしきスペースを作っている例も多く見られます。

和室の作法については何が正しいということを気にせずに
自由に楽しんでいただければよいのだと思います。

写真の施工例は和室に曲線の垂れ壁をつくっています。

垂れ壁のある部分は特に板の間を増やすわけではなく
通常の間取りのまま作ることが可能です。

垂れ壁の短部を途中で止めておけば畳の寸法には
まったく影響なくデザインすることができます。

和室 モダン

垂れ壁の部分はビニルクロスなどの材料で施工が可能です。

ビニルのほうが伸縮性があるので珪藻土クロスなどの硬いクロスよりも
折り曲げに適しているというのが現場の意見でした。

合板で下地を作るときにはクロスを張り込むときに
手の入る寸法だけ壁に奥行きを作っておきます。

曲線部分はうすいベニアを使っておさえていきます。
垂れ壁部分は土壁長クロス、奥の部分はアクセントで
柄の入ったクロスを使用しています。

塗り壁や和紙を使うのもよいですが
ファミリールームとして使う場合はお子様の手に触れるので
あえて高級な材料を使わなくてもよいでしょう。

カジュアルなクロスとクラシックな風合いも
組み合わせによっては本格的な和室よりも面白く仕上がります。

店舗の畳スペース、小上がりでよく見られるのですが
和室らしい風合いはフェイクでもベースに使用したほうがそれらしく見えます。

すべてをモダンなクロスで仕上げるよりも
ベースを土壁、じゅらくのようなクロスにして
ポイントでモダンな柄を使うほうが和室らしく仕上がります。

天井はアジアン調の編みこんだ柄のクロスでも合わせられます。

オリジナルのデザインと組み合わせを工夫してみましょう。

畳コーナー

琉球畳で和風のコーナーを作ってみます。

琉球畳

しっかりとした畳部屋ではなく
モダンなたたみコーナー的なものが欲しい場合
ふちなしの畳や琉球畳などが好んで使われます。

癖のない、すっきりしたデザインが好まれているようです。

畳部屋を作るとなんだか高くなりそうなイメージですが
コストアップの原因は床柱や床の間などの
天然の木の造作工事です。

畳を後で敷くだけのモダンな和室であれば
竣工当初はフローリングでも良いでしょう。

畳コーナー

敷きたたみは半畳で5000円程度、
琉球畳は後で敷くものであれば半畳で7000円程度です。

おそろしくコストがかかるものではありません。
不便を感じたら畳を納戸などの収納に片つけます。

坪庭の見える和室

坪庭 和室

和風庭園が見えるモダンな和室の演出方法を考えて見ます。

都市部での和室の窓はどうしても外から見られたくない場所が多いです。

ですから大きな開口があけられません。
しかし、障子やカーテンを閉じっぱなしだと暗くなっています。
また、閉鎖間があると気分的に良くないので
お勧めは雪見障子にして下だけ明かりを強くとって庭を見せる方法です。
また、曲線なども利用しながらモダンな和室を演出しましょう。

縁なし畳

障子も正方形の定番の障子も美しいです。
横に長い割付の障子はモダンな印象を与えます。

和室をモダンに見せたい場合、
畳を半分の正方形の形にして縁なし畳にしてみましょう。

琉球畳は普通の畳に比べてコストは高いものの
強度が強く目も細かいので畳自体が繊細で美しく感じます。

防犯的に開口を取るのが不安な場合外に格子をつけて侵入を防ぎます。

ガラスブロックをインテリアに使う

ガラスブロック

ガラスブロックは視線を防ぎながら
光を入れるのに重宝するアイテムです。

ガラスが正方形なので見た目に障子代わりに使えないか?
そう思って和室に使用してみました。

スリガラスのタイプのガラスブロックを使用したせいか
見た目に畳スペースと相性は悪くなかったです。

紙に比べて少し冷たい印象があるので
モダンな和室向けにインテリアを作る素材としては使えます。

和室のカーテン

和室 カーテン

和室といえば障子です。定番のデザインですので和室らしくて良いのですが
モダンな和室であれば和紙調のプリーツスクリーンでコーディネートが出来ます。

ハリセンのように折りたたまれた紙のカーテンを想像してください。
メリットは障子のように半分残らないので
開放すると明るい部屋になること
締め切った状態でも和紙特有のやわらかい光が部屋に入ります。

そして色や柄が豊富なことも魅力のひとつです。
プレーンな和紙や青、黄色、赤などの和紙もあります。

外人の人が住む和室のようにモダンな仕上がりを
作法にとらわれずコーディネートするのも楽しいものです。

周りから室内が見える場所での窓の作り方

カーテン インテリア

周りの視線を気にせずに生活がしたいのです。
新築のプランニングをするときにぶち当たる悩みである。

それは人のすまない山の中に住むか
目の前にまったく人が通らない場所の土地を購入しましょう。
これが正解である。

どうだろう、数年に一度そうした敷地の設計を依頼はされる。
しかし、多くの場合住宅の建つ立地は都市であり
必ず窓の前には家が建ち、家がなくても道路があるはずである。

どうしたら覗かれないようになるのか?
答えはカーテンやブラインドにある。

日本の都市の中で視線を感じない立地などないのだ。

見そうな時間帯は光を入れながらうっすらと視線をさえぎる。
部屋の中から自由自在にコントロールできるカーテンという方法は
意外にもあまりにも定番な方法で、かつ簡単だ。

そんなことは知っています。そういうだろう。
それでも周りからの視線から手早く開放されるには
カーテンというものがとても便利なのだ。

プリーツスクリーン

カーテンは視線をさえぎりながら光を取り込む。
周りの景色の見え方すらこちらの都合で調整が可能。
手元の紐であけたり締めたりすこしだけ景色を感じたり
まったく感じないように光だけ取り入れたり
実は家の中から自由自在にコントロールできる。

視線なんか気にしないで
自由に気持ちのよい方向に窓をとるべし。

そのぐらい気楽に構えてもよいのだ。

和室の押入れの位置はもうひとひねりできる

和室 押入れ

押入れの面には窓を付けられないとあきらめるのは早いです。
押入れの下に地窓を設けて上に収納を付けることもできます。

確かに和室の作法にこだわれば制限はでますが
ほんのすこし柔軟に間取りしてみます。

オーソドックスな襖の配置は落ち着きますが
少しだけ崩して配置してみます。

壁面収納だとおもって自分の使いやすい配置にしてみましょう。
少し収納量が増えるかもしれません。

和室 吊押入れ

低い位置にある押入れの地袋

高い位置にある押入れの天袋

吊押入れなどの収納などの組み合わせで
少し使い方を工夫すると収納が増えて
インテリアにもなります。